
“目標”や“願い”って、どう言葉にすればいいんだろう。
新年や誕生日のたびに取り掛かろうと思っては、いつもペンが止まってしまう——。
そんなときは、まずは「ふわっとした”好き”のイメージ」を集めることから始めてみませんか。
手作業のコラージュが苦手でも大丈夫。無料で、オンラインで、簡単な操作で使える「Canva」を使えば、ノートもはさみもいりません。
この記事では、わたし自身のビジョンボードの作り方とともに、作ったあと、日常でどう活かしているかも含めて、お話ししていきます。
「目標」ではなく、「好き」から描き始めるビジョンボード。よければご一緒に、始めてみませんか。
ビジョンボードとは? ふわっとした夢や理想を集める巣作り
ビジョンボードとは、未来の自分が叶えたい夢や目標を画像で表し、コラージュしたものです。
紙に雑誌の切り抜きを貼って作る方法もありますが、最近では、無料で使えるオンラインツール(Canvaなど)でつくる人も増えています。
わたしも、毎年誕生日にCanvaでビジョンボードをつくり、その歳のテーマを決めています。

(使用画像がわからないよう、モザイク処理を行っています)
テーマや目標を可視化するのがビジョンボードなので、後からテーマを考えるのは本来の作り方とは順序が逆なのですが、わたしにはこの方法が合っていました。
このビジョンボードの作り方のよいところは、まだ言葉にできていない気持ちも、写真やイメージで表現できるところです。
わたしにとっては、ビジョンボードは夢や目標の宣言というよりは、「こんな空気の中で暮らしたい」「こういう環境で仕事をしたい」といった、感覚を頼りに未来を描くヒントを集めるようなものだと捉えています。
それに、いきなり言語化するのは難しくっても、心ときめく写真を眺めていくうちに、不思議とあとから言葉にできるようになっていくものです。
たとえば、
「緑の多い写真に惹かれる。緑の見える家に引っ越すことを目標にしようかな?」
「意外と家の中の写真が多いなあ。おうち時間をもっと多く取れるような生活にしてみよう」
の、ような感じで。
ビジョンボードの作り方
ビジョンボードは、紙と雑誌を使ってつくるアナログな方法も素敵ですが、わたしはいつもCanvaという無料ツールを使って、オンラインで作っています。わたしはPCから使っていますが、スマホでも使えて、写真や文字も自由にレイアウトできるので、手作業が苦手な人にもおすすめです。
1.好きなサイズのボードを準備する
まずはCanvaのアカウントを作成して、ログインします。メールアドレスで登録する他にも、Google、Yahoo!、Facebookのアカウントを利用してささっとアカウントを作れます。
ボードを作るには、「作成」ボタンをクリックして、好きなサイズを設定するだけです。
わたしの場合はPCの壁紙に設定したいので、『デスクトップ壁紙(1920 × 1080 px)』を設定しました。
スマホの壁紙にしたいなら、『Instagramストーリー(1080 × 1920px)』などがよさそうです。
Canvaでの詳しいビジョンボードの作り方は、公式のブログでも紹介されています。
2.好きな雰囲気の写真を集めて、コラージュする
Canvaの「素材」からも、写真を検索して、フリー素材を使用できます(王冠のマークがついてる素材は、有料版でのみ使用可能)。
必要なのは、「こういう雰囲気が好きかも」という感覚だけ。「インテリア」「カフェ」など、ぼんやり好きなことのワードを検索して、気に入った素材を探してみましょう。
わたしは、以下のサイトも利用しています。
わたしが検索した言葉は、こんな感じでした。
- 食卓
- ファッション
- こんなお家に住みたい
- 鞄の中身
- 手帳の中身
- バンライフ
- フィットネスモチベーション
- that girl
あとは、コラージュを繰り返していくだけです。
🕊️ ビジョンボードをつくる際には、著作権に注意して素材を選びましょう。SNSやブログでビジョンボードを公開したい場合には、素材のライセンスを事前によく確認し、フリー素材サイトの画像や、自分で撮影した写真を使うようにしましょう。
3.言葉を思いついたら、コメントしておく
もし、ビジョンボードを作っている途中に言葉が浮かんできたら、Canvaのコメント機能で言葉に残しておきましょう。
「この写真にあるくらい、好きなだけ本を読む、たっぷり本を読む!」
「こんなふうに友達と仲良く、大切にしたいと思った」
など、その写真を選んだ時の気持ちを書き留めておくと、目標や夢を言葉にしやすくなります。
静かな願いを忘れないように。ビジョンボードを“作った後”にすること
自分の気持ちと向き合って作ったビジョンボード。そのままフォルダの奥に眠らせてしまっては、ちょっともったいないですよね。
せっかくなら、目に触れるところに置いて、ふだんの生活の中で、静かに思い返せるようにしておきたいもの。
ダウンロードしてスマホやPCの壁紙に設定する
わたしは、完成したビジョンボードを画像として保存して、PCの壁紙に設定しています。
ふとした瞬間に目にして「あ、今年はこんなことがしたかったんだな」と思い出す。それだけでも、自分の感覚を見失わずにいられる気がします。
印刷して壁に貼る
ダウンロードした画像を、コンビニのマルチコピー機で写真印刷をするのもおすすめです。今は画像データをアプリで簡単に転送できるので、便利ですよね。
好きなものを集めたビジョンボードだから、部屋の壁に貼っても、雰囲気と不思議とマッチします。
わたしはさらに、印刷したビジョンボードをA4の紙に貼り、余白に言語化できた願いや進捗を手書きでメモしています。

“今の自分”を記録しておくことで、少しずつ形になってきた夢や目標を実感できます。
ビジョンボードは、完成がゴールではありません。むしろ、そのあとの日常でビジョンボードをこうやって意識していく時間が、静かな願いを現実に近づけるカギなのだと思っています。
ふわっとした“好き”からはじまる未来の描き方
「目標」や「自己実現」という言葉に、少し気後れしてしまうときは、まずは“好き”を集めることから始めてみてください。
画像を集めるビジョンボードなら、まだ言葉にならないふわっとした思いも、少しずつ形にすることができます。
大切なのは、自分の“好き”や“こうありたい”とまっすぐに向き合ってあげること。
まずは一枚、あなたのビジョンボードを。